銀行振込の「文書扱い」と「電信扱い」

振込み額3万円以上になると何故銀行の振込手数料がアップするのか説明する
http://d.hatena.ne.jp/love_chocolate/20080711/p1
id:taro-rさんの質問にお答えします。
「「紙を発行している限りでは」というのはオンラインの場合は印紙不要になるということでしょうか?振り込みも電子扱いと文書扱いでおおきく手数料が変わりますが,これも印紙有無なんですかね?」
電子扱い・・・電信扱い、ですね?
今のように一般の人の電子通信が盛んでなかった頃は、金融機関間で、振込情報を「文書」と「電信(データ)」による方法でやりとりしてました。

文書扱い:早ければ3日程度、大体1〜2週間程度で着金(手続きした銀行や時期による)。磁気テープなどに振込データを記録してそのデータを通じて金融機関間の決済が行われる。
電信扱い:営業日の15時までの間に依頼が行われたものは振込日当日(土日祝等の銀行の営業休日に振込の場合は翌営業日)に着金(一部の銀行サービスでは、24時間体制で振込可能なところも)

このように「文書扱い」の場合、振り込み完了まで実に時間がかかるものになっている(そして昔はおそらく磁気データでのバッチ処理の方がコストが安かった)ため、振り込み手数料を電信扱いより割り引く性質のものであったようです。

現在では、振込みにかかるシステムのほとんどは電子化されており、「文書扱い」「電信扱い」という呼称自体あまり意味のないものとなっているかと思います。なので、現在の「文書扱い」は、上記のような扱いというよりは、他の作業を優先させるので取り扱いが遅くなる可能性が高い、という程度のものでしかないようで、三重銀行のように「文書扱い振込を廃止」している銀行も多く見られます。(が、企業間の振込みデータのやり取りではまだまだ「文書扱い」での取り扱いはあるようです。)
※わたくし、銀行員ではないため、万一記述に間違っているところがあれば、コメントでご指摘ください。。。