怒らないでいられる19の方法

友人知人と話していると、時々そういう話になるので、いつかそのうち「怒らないでいられる方法」について書こうと思いつつ今に至ってましたが、ちょっと思い立ったので、まとめてみます。


若かりし頃は相当な瞬間湯沸かし器だった私ですが、20代後半あたりから、「怒る」ということがほとんど無くなりました。勿論、人に対して「ムッ」とすることは多々ありますし、誰かに愚痴をこぼしたりもよくしますが、ちょっとした瞬間の「腹立ち」が「怒り」まで昇華することがほとんどないのです(ポーズとして怒ってみせる・・・というのは、また、別ですが)。


時々、人に、「どうして?」と聞かれることがあるのですが、まあ、最大の要因は、10代〜20代前半で、怒りにまかせて取り返しのつかない失敗を繰り返し、相当痛い目にあってきたから・・・というのがその直接の答えになるのですがw
過去、色々な痛い目にあってきて少しは学び、「どうしたら怒りの衝動を抑えることができるのか」ということを、意識的にも無意識的にも自分なりに考え、試行錯誤してきた結果、気がついたらこういう風になっていた・・・という感じです。

他人にはなれないので「絶対です」と断定はしませんが、感情に任せ、誰かに怒りをぶつけて、それで物事が解決すると言うことは、非常に稀なんじゃないかと思います。

感情に任せ、怒りをぶつけるということは、自己制御が効かなくなっているということで、例え、自分が正しい・自分に理があるという場合でも、話の流れでうっかり言ってしまった・口が滑った余計な一言のおかげで、自分の導きたい結論から遠ざかるばかりか、事態を悪化させるばかりになるような気がします。


怒らないでいられる具体的方法

とりあえず、個人的には、(自分比で)真面目な時代の方が怒りっぽかったですね。
「こうしなきゃ」「こうじゃなきゃ」というこだわりが強いと、人に対して、「何故、そうじゃないの?」という考えに至りがちというか・・・。


で、自分が最初に試すようになったのは、コレ。

  • 「自分にも非はないのか?」を考える。自分にも非があるのに相手を一方的に激しく責めても、(経験則的には)事態が悪化するだけなので、「この怒りは果たして正当な怒りなのか?」「これは怒っていい話なのか?」を、一呼吸置いて考える。これは副次効果があって、そもそも、考えているうちにだんだん冷静になれる。
  • 感情に任せて怒りまくっても、自分にプラスになることがないってことを念頭に置く。忘れそうになったときには、感情的に怒ってしまって失敗した数々の事例を思い出す。そうすると、さすがに同じ失敗はしたくないなと思ったり、この後の展開が走馬灯のように甦って面倒になり、かなりトーンダウンすることも。
  • 「これって、そもそもそんなに怒ること?」と自問自答する。そんなに激しく怒らないといけない事ってよく考えればあまりない気がするし、「怒っても得られるものがない」というイメージが強くなればなるほど、より、すぐにトーンダウンしやすくなっていく。


怒りを顕わにする前に、この3つを(または、その場で思い出したどれかを)頭の中でぐるぐるまわしていると、かなりの割合でクールダウンし、感情的な話にならないで済んでいます(自分比で)。

そして、今は、昔と違って、ほとんどのことが、どうでもいい・もしくはすぐにどうでもよくなるから、腹がたつような事態にも至らない。コレがいいのか悪いのかはよくわからないけどww

これを若干前向きで、かつ、わかりやすい内容に分解すると、こういうことになるのかな。

  • 世の中は、自分の思うとおりにならなくて当たり前。うまくいったときだけラッキーと思う。自分だけの都合で怒らない。
  • 人は人、自分は自分。価値観や考え方(解釈)の多様性を認める。正解は1つじゃないことの方が多い。
  • 嫌いと思ってしまいそうな人・物事には極力近づかない。「嫌い」じゃなくて興味がないだけ(と思い込むことにする)。
  • 人に何かを期待しない・あてにしない。してくれなくて当たり前。何かしてもらったときだけ喜べばいい。
  • いやなことは早く忘れる・無かったことにしてしまう。チョコ食べたり早く寝たり人と会ったり他の事で頭いっぱいにする。

それでもどうしても腹がたつとき

それでもどうしても腹がたつときはあると思うのですが、そういうとき、私はこうしてます。

  • 怒らないで済む方が楽なので、相手に特別な事情があったかどうか、そもそも論が伝わってない可能性はないか、再考してみる。
  • 情報が少なくて不安な状態が怒りを引き出す場合もあるので、そういう場合は、まずは、知りたいことをはっきり聞きだすようにする。理由がわかれば、怒らないで済むことも往々にしてある。
  • 単純に挑発的な人・攻撃的な人なのか、他に要因があるのか考える。単純に挑発的な人・攻撃的な人なのであれば、(実際どうかはともかくも)なにか心が満たされていない人、あるいは自分と全然別の「宇宙人(的な生き物)」と考える(ようにする)。話せば解決できる話であれば、何が原因でどうすればいいかある程度考えたうえで、話しを(場合によっては「冷静な反論」を)してみる。
  • その相手は、自分の生活や人生にかかわるような相手なのかどうか考える。そうでない相手なら、別に関係ないしと切り捨てたほうが、むやみに怒るより時間と感情のムダ使いにならないで済むし、場合によっては、これからもう関わらなければよい。
  • 客観的に「怒ること」自体の損得を考える。自分の場合、特別に弁が立つわけではないから「怒ること」自体が損。


あとは、こんなところに気をつけているかなぁ。

  • 時間が経って何事も無かったかのように振舞える方がお互いによい場合は、自分がある程度統制できるようになるまで(または自分のなかでその出来事が風化するまで)、(なるべく)その話に触れない。(可能であれば)場合によっては、何か言われてもスルーしてあえて返事しない。相手にも接触しない。
  • 生真面目に物事を受け取り過ぎない。適当に受け流していいものは、右から左に受け流す。
  • そもそも論として、体の調子を整えるようにする。睡眠をよく取る。
  • ストレスをためすぎない。理性ある範囲内で小出しに文句(意見だったり抗議だったり)を言うようにする。それで気が晴れるのであれば、人に嫌がられない範囲内でたまに愚痴る。
  • 何でもいいから、何らかの形で自分の承認欲求が満たされるような環境づくりを心がける
  • イヤな面ばかりをみつめないようにする
  • 悲しいときやイライラしているとき(あと、ひとによってはお腹がすいているとき)は怒りっぽくなるので、面白いTVを見たり、おいしいものたべたり、人に会ったり等々、自分にとって楽しいイベントを、疲れない程度に定期的に用意しておく


色々書きましたが、私の場合はざっと思いつく限りではこんな感じです。
全部が全部、他の人にも等しく当てはまるかどうかはわかりませんが、もし参考になる人がいればいいなと思いますが、いつか機会があったら、整理して書こう・・・と思っていたので、とりあえず、書いたこと自体が満足です。


ちなみに、こんなこと言いながらも、「どうしてもダメ・・・」っていうごく少数の人(そもそも、元々あまり人の事「嫌い」まで思いつめること自体稀なんだけど、というか、そこまで思うに至るほど、つかず離れずで付き合わざるを得ない人なんて、ごく少数なんで、そんな人殆どいないけど)に対しては、つい、感情的になってしまったりもするんだよ。まだまだ修行が足りませんな・・・。


まあ、そんな感じで!



追記(5/10)

Twitterやコメント欄やはてブなどで色々な方の意見を伺い、ちょっと思ったことを付け足しておきます。


「怒る」にも色々あって、怒るほうがスッキリして楽になれるって人もいるし、怒らないことがストレスになるって人もいるし、このエントリは、ストレス貯めてまで怒らないこと推奨してるわけじゃ全然ないんですよね・・・。
思うに、怒りって負の感情で結構しんどい気がする(少なくとも私の場合は)から、怒りのボリュームレベルや出し方だけでも調整できるといいよね・・・というふうに思うだけです。

自分の意思を伝える方法ってのは、何も、「激情に任せて怒りをぶちまけること」だけじゃないし、「あなたの言っていることは不快です」「それって間違っていない?」ということを伝えて分かってもらう方法はいくらでもある訳で。

そして、「我慢している」と「どうでもよくなる」は似て非なるもので、全然違うのです・・・。


怒った事で貸借対照表がマイナス値になるようなダメージ受けるなら*1怒らないほうがいいし、そのために統制する方法は結構あるよねーということが言いたかったことなんだけどさ。そもそも穏やかに生きられたほうが楽じゃんかと。そういうことなのですYO!


あと、「ほとんど」というのは「まったく」とは大違いなので、私も怒るときは怒ります。とくに、ここは怒ったほうがいい*2って時はw

*1:その一言を言ったせいで彼氏と別れる羽目になるとか、商談が壊れるとかetc,etc...

*2:まあ、怒らないと甘く見られるときがありますからたまにはねーww