義務と権利
id:kobeni_08さんの「「働くママは、権利ばかり主張して義務を果たさない」? - kobeniの日記」を見て、ずっと違和感を感じていたんだけど、なんとも言えず、ずっと今まで来てましたが、ちょっと書いてみようかな。
私は、その人の事情が、持病であっても出産・育児であっても介護であっても、単なる遊びたいだけであっても、事前申請のうえで休んだり遅刻早退したり、その他制度をジャンジャン利用すればいいと思ってる。
その反面、会社は福祉施設ではないから、会社の期待する労働力を提供するべきだと思う(ただし人として生存可能な、安全で健康的かつ合理的な範囲内で)。
会社において、自分が本来的に与えられた目標を達成可能な範囲であれば、理由はどうあれ、何をしようが文句を言われる筋合いのものではないと思っている*1。が、そこら辺のバランスを著しく欠いている人に対しては、正直、懐疑的な気持ちにならざるを得ない*2。
kobeni_08さん自体はとても真面目で真摯な人だと思う。そして、はてなで見かける沢山のワーキングマザーも、同様に、非常に真面目で一生懸命な人は多いとおもう。
しかし、残念な人はいる。いるんです。
自分がワイン教室に行きたいからと言って、ダンナさまの会社の従業員証明を作ってもらい、子供を公営の保育園に預けてワイン教室に通う企業役員の奥様。
母子家庭だけどお金には困っていないし、週1度しか働いてもいないのに、兄弟の会社でフルタイム働いていることにして、子供を公営の保育園に預けていると公言するママさん。
「育児休業給付金」をもらいきったら復職しないで辞めるつもりだと、あるいは、「育児休業者職場復帰給付金」をもらったらやめるつもりだと、堂々と話す人。
私は、一生懸命な人を応援したいし、本当に頑張っている人たちにこういうことがブーメランで返ってくることは残念だと思うのだけど、制度に胡坐をかく人というのは、一定数、必ずいます。
日本国憲法 第十二条 自由・権利の保持義務、濫用の禁止、利用の責任
この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。
権利っていうのは、無制限に与えられているものじゃない。「濫用してはならない」んです。それをもっと分かって欲しい。
そう思います。