パフォーマンスベース契約関連の話の続き・その1
パフォーマンスベース契約関連の話の続きですが、PBCは、国で締結しているケースは今ないけど、自治体レベルならあるそうです。
たとえば、2008年度の「平成19 年度 情報システムの信頼性向上のためのモデル取引・契約普及に関する環境整備事業「情報システムのパフォーマンスベース契約に関する研究」報告書*1」に載っている岐阜県の事例が公表されているので確認できます。
岐阜県のパフォーマンスベース契約事例
- ユーザ企業 岐阜県
- ベンダ企業 NTTコミュニケーションズ
- 再委託先:アクセンチュア、EDS、セイノー情報サービス、河合塾
- システム開発/ITアウトソーシングのシステム運用SLAの契約
- 契約形態・・・固定報酬+成果報酬
- 報酬・インセンティブ金額・・・Value Engineering提案によるインセンティブはコスト削減分の50%
【概要】県に現存するすべての情報システムの開発・運用委託サービスについて、行政の情報システムの再開発で66億円、運営経費を7年間で35億円節減の成果を期待している/未達成項目の点数に応じたペナルティ付きSLAを情報システム分野で43項目設定している
1.未達成項目があった場合:県が事業者に改善計画書を提出し、改善計画を実施
2.未達成項目の点数合計が25点以上であった場合:当該年度支払限度額の100分の1に相当する違約金を徴収
3.直近三年度分の未達成項目の点数が累計で60点以の場合:県は契約の一部又は全部の解除
こんな感じ。ご参考になれば幸いです。
ちなみに、明日か明後日、続きとして、工事進行基準とPBCについて書きますよ。
ではではー。
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