Gが来る

今まで生きていて、ヒヤッとする体験、すんでのところで死にそうだった体験、各種恐怖体験は、色々あるんですが、ある筈なんですが。
ですが、でも「今までで一番怖かったことは何?」と聞かれるとやっぱりこれしか出てこないんです。


小学生のときに、夏、ノースリーブとショートパンツで、座椅子に座って涼んでいたら、向こうからなんかが飛んでくる。注意深く見ていると、楕円形で茶色の、あのニクイ奴な訳です。


くる・・・飛んでくる・・・。いや・・・こっち来ないで・・・いやー!!!!!!!!


恐怖でいっぱいの小さな私の第六感は冴えていた。悪い意味で。
Gは、憎憎しくもふてぶてしく、人間を怖がるどころか挑発的に羽を広げて私に近づいてくる。


イヤーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!


私の恐怖は最高潮に達した。



・・・そして、Gは、ゆっくりと私の肩にとまった。



ギャーーーーーーーーー!!!!!!
qあwせdrftgyふじこlp!!!!!!!!!!



阿鼻叫喚。



正直、どう追い払ったかさえ覚えていない・・・。


ホントは、色々と、これよりもっと怖い体験しているはずなんだけど、人間は忘れる動物で、恐怖さえ時間が忘れさせてくれる訳なのだけど、この件については、うっかりと思い出してしまうたびに、生々しい嫌悪感にまみれる事件であり・・・。
これに勝るキモイ事件は、今のところなかなかない。


みなさんの忘れられない恐怖体験は、どんなものがありますか?